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転生したらスライムだった件
作者:伏瀬

ラミリスの宝物庫

 それは、ベレッタが完成してからしばらく経ったある日の事だった。

「そう言えば、リムル。アンタに見てもらいたいものがあるのよさ!」

 と、ラミリスが突然言い出したのだ。

 いや、違うな。

 これはアレだ。何かを企んでいる顔だった。

 ベレッタが完成するタイミングを見計らっていたに違いない。

 何か頼みたい事があるんだろうな、と推測する。ベレッタという報酬をキッチリと受け取ってから話を切り出すあたり、ラミリスもなかなかしたたかなのだ。

 ともかく、話を聞いてみる事にした。

「あん? 俺に何を見せたいって?」

 そう問うと、ラミリスがニンマリと笑う。

「アンタに御礼がしたいと思ったワケ。せっかくだから、アタシの宝物を見せてあげようかなってね!」

 ほほう?

 宝物と聞いて少し興味が沸いたが、俺は騙されないぞ。

 俺ほどの人物になると、何事に対しても用心深く振る舞えるものなのだ。

 だがまあ、見せてもらうくらいなら問題ないかな?


《告。全然用心深くないと推測します》


 うるさいよ!

 そんな推測は要らないので、呼ばれるまで黙ってて。


《……了》


 どうせ直ぐに呼ばれるのに――と、物語っているように間が空いた。

 だがしかし、そんなの俺は気にしない。

 うるさい小姑のような『大賢者』さんが黙ったので、俺はラミリスに返事しようとした。

 と、そこで邪魔に入ったのが子供達だ。

「宝物だって? 俺達にも見せてくれよ!」

「うんうん! ラミリスさんの集めたもの、僕も興味ある!」

「ちょっと、私にも見せなさいよね!」

「私も見たい」

「先生、僕達も一緒に見せてもらっていいですか?」

 今までランガやベレッタと遊んでいたのに、いつの間にか戻って来ていた。というか、ラミリスはそれを察して、今話題を口にした感じだな。

 その証拠にラミリスは、「勿論なのよさ! アンタ達も連れて行ってあげるから、楽しみにしてなさい」と、気軽にオッケーしていた。

 なるほど、子供達がこういう反応をすると見越して、俺の退路を断った訳だ。流石は魔王を名乗るだけあって、思った以上に狡猾なヤツである。

 少しだけ嫌な予感がするが……どちらにしろ、俺も最初から見せてもらうつもりだったのだ。

 ラミリスが何を企もうとも、見るだけなら何の問題もないハズだ。

「そうか、お前達も見たいのなら、しょうがないな。俺も付き合ってやるよ」

 俺を罠に嵌めれるなら嵌めて見ろという強気な姿勢で、ラミリスの宝物とやらを鑑賞させてもらう事にしたのだった。


      ◇◇◇


 俺が騙される事などない、そう思っていた時期もありました。

「おいおい、マジかよ! 本当に珍しいものがあるじゃないか!!」

 ラミリスが宝物庫と呼ぶその部屋は、俺にとっては楽園だった。

 スクラップになったクラシカルな車の残骸や、欠けたビー玉。

 よくわからない大型機械や、クレーンの先端部分。

 汚れた人形に、空っぽの旅行鞄なんかもあった。

 大きなものになると、大型客船を含む船舶や飛行機なども陳列されている。

 中には昔懐かしの零戦ゼロセン――零式艦上戦闘機れいしきかんじょうせんとうきなんかもあって、ほぼ完全な姿で飾られていた。マニアにとっては垂涎すいぜんものだろう。

 玉石混交 ぎょくせきこんごうではあったが、本当に価値あるモノも確かに存在していたのだ。

「どうしてここに、あんなモノが飾られてるんだ?」

「知らないのよさ。たまに紛れ込んでくるから、仕方なく保管してるだけだもん」

「あの船とか傷もないし、まだ新しいように見えるけど……乗員とかいなかったのか?」

「いたわよ」

 しれっと答えるラミリス。

 俺は慌てて、ラミリスへと問いかける。

「おいおい、居たのなら、その人達はどうなったんだ? って言うか、この船だって、その人達の所有物だったんだろ!?」

 ラミリスが奪ったのかと思って問い質したのだが、それは俺の早とちりだった。

「チッチッチ。水もない場所に、船だけやって来たんだよ? アイツ等もどうしようもなくって、自分達からアタシに献上してくれたのよさ」

 すっごいドヤ顔で、ラミリスがそう言った。

 イラッとしたが、詳しく話を聞いて納得する。

 転生前の世界でも、魔の海域で有名な〝バミューダトライアングル〟とかの伝説もあった。ここにある船舶等がその被害者かどうかは断定出来ないものの、そうした事故によってこっちの世界に渡って来たのだろうと推測される。

 むしろ、そうした被害者を救ったのがラミリスだったという訳だ。

 言葉も通じぬ乗組員達に手を差し伸べて、この世界でも生き延びられるように手を貸したとの事だった。

 確かにこの世界、あちこちに〝異世界人〟がいる。召喚された者ならスキルを獲得しているが、こうした自然災害による〝転移〟だった場合には、何の力もない一般人という者も多いらしい。そうした人々にこちらの言語を教えたりもしていたそうなので、俺はラミリスを見直した。

「まあね! アタシってば、優しいからね!! でもでも、生意気だったヤツ等だけは、辺境の田舎とか極寒の小国とか、過酷な地方に飛ばしてやったけどね」

 そう言ってニヒヒと笑うラミリスを見て、『やっぱりコイツ、いい性格をしているよ』と思った。

 ラミリスは慈悲の女神などではなく、魔王なのだ。優しい面もあるものの、それ以上にイタズラ好きなのである。

 相手の態度次第では、殺さなかっただけでも良しとすべきなのかもな。

 俺だって、状況によっては、ラミリスと同じ事をするかもしれない。生殺与奪権を握る相手を怒らせる方も、おかしいと言えばおかしいんだよ。

 ここで文句を言うと、ブーメランになる可能性が高い。そう思ったので、俺は賢明にもそれ以上突っ込むのを止めたのだった。


 とまあ、話を戻して。

 そんな感じで手に入れたのが、ここに飾られているコレクションの数々なのだそうだ。

 そんなお宝の山の中で、俺の目をひいたものはというとだ。

 上部にでかでかと『PUCKMAN』と書かれた、レトロな感じのアーケード筐体きょうたいだった。

「うおおおおおお、懐かしい!! これ、俺が子供の頃にゲーセンで遊んだヤツじゃん!!」

 懐かしさで、思わず笑顔になる。

 あれはまだ、俺が小学生の頃だったかな。

 家族で旅行した先の温泉旅館。そこのゲーセンに、このゲームが置かれていたのだ。

 兄貴と点数を競い合ったのだが、俺が勝ったのは言うまでもない。


《否。記憶の改ざんが認められ――》


 黙りんさい!!

 まったく、『大賢者』にも困ったものだよ。

 人の美しい思い出を、勝手に覗き見するなんてね。

 思わずなんちゃって方言まじりに遮ってしまったが、本当、必要になるまでは黙ってて欲しいものである。

「リムル先生、それは何?」

 クロエが俺の反応に気付き、物珍し気に寄ってきた。パックマンの筐体を見て、不思議そうにしている。

 その問いに答えようとした時、ケンヤ達までやって来た。

「うぇ、めちゃくちゃ古そうなゲーム機だけど、面白いのそれ?」

 フッ、ケンヤは知らないか。このパックマンの奥深さと面白さを。

「これはな、パックマンというゲームだよ」

「パックマン? 聞いた事あるような気がするけど、俺が知ってるのは携帯ゲームで遊べたぞ?」

 それな。

 これは古いんだよ。

 つまり、歴史があるんだよ!

 携帯型のゲーム機〝ゲームウォッチ〟なんてものもあったな。よく兄弟で奪い合いをしたし、順番待ちしてる間にマンガを読んだりしてたんだよな……。

 そう言えばあの頃、よく夢想したものだ。

 大きなゲーム機が小型化されて、それこそ腕時計とかになって簡単に遊べるようにならないかな、ってね。

 あの頃は、電話なんて各家庭に固定電話しかない時代だったから、携帯電話なんて夢の産物――いや、想像すらしていなかったんだよな。だから身近な腕時計にゲーム機能を求めたんだけど……それが今では、ゲーム機なんて個人所有が当たり前って感じだ。

 二十年以上経った今、俺が想像していたよりも、もっと便利な世の中になっていた。

 個人が電話を携帯して、いつでも誰とでも簡単に連絡を取り合える。しかもその携帯電話には、各種便利な機能付きときたもんだ。

 時計は当然として、メモ帳や計算機、各種ゲーム、録音機能まである。真っ暗闇では懐中電灯代わりにもなるし、ショッピングの際は財布にもなる。

 考えてみれば、当時の俺が欲しかった機能が全部入っている上に、使いこなせないような機能までてんこ盛りときたもんだ。

 時代に追い付けていないかもと、少し不安になるほどである。

 だがまあ、今の俺には関係ないかな。

 刺されて死んで、こっちの世界に転生した訳だし。こっちの世界でも夢のように便利なアイテムを創り出せるように、もう一度頑張ろうとしている訳だしね。

 俺の役割としては、そうした創作活動を自由に行えるような国造りだな。豊かな暮らしが実現すれば、次は娯楽の番である。いつかはゲームも生み出されるだろうから、その日を楽しみにするとしよう。

 というふうに再度決意してから、俺は子供達に答える事にした。

「ケンヤが言うように、携帯でも遊べるようになってたかもな。このパックマンは人気があって、ゲーセン用から家庭用ゲーム機に移植された後、小型のゲーム機でも遊べるようになってたからね」

「ふーん。ネットで対戦とかしてたの?」

 愚か者め。

 点数を競い合ったりはしたが、対戦どころかネットに繋がってもいねーよ!

「これはな、ネットに繋がるようなゲームじゃなかったよ」

 というか、ネットという概念など当時はなかったよね。

 思わず感傷に浸りそうになったが、グッと我慢した。

 その時、アリスが思わぬ事を口にする。

「それじゃあ、ここでも遊べるんじゃない?」

 何?

 ここでも遊べる、だと?

 いやいや、パックマンはネットに繋ぐ必要はないけど、ここには電源もない――って、待てよ?

 魔法やスキルで電撃とかあるし、俺なら何とかなるのでは……。

 そう!

 頼もしい相棒である『大賢者』さんならきっと、俺の希望を叶えてくれるに違いない!!


《……》


 おいおい、聞こえないフリとか意地悪するなって。

 もう黙ってろとか言わないから、協力のほど宜しくお願いしますよ!


《……了。スキルを応用すれば、電力の安定供給が可能です。ついでに、故障の修理も》


 素晴らしい!

 流石は『大賢者』さんですな。

 それでは早速――という事で、俺はパックマンの筐体きょうたいを『捕食』した。

 基板の腐食を除去し、経年劣化でボロボロになった箇所を復元していく。そして、あっという間に新品同様に再生完了したのである。


      ◇◇◇


 俺の行動に、今更驚く者など誰もいない。

 自然と輪になって、ワクワクした様子で眺めていた。

 そんな中、満を持して結果を発表する。

「フフフ、アリスの言う通りだったな。成功だ。ここでもパックマンで遊べるぞ!」

 そう言ってから取り出した筐体きょうたいは、神々しく輝いていた。

 それを見て、一番喜んだのはラミリスである。

「やっぱりね! アタシの目に狂いはなかったのよさ。アンタなら、このお宝の山の中から、真に価値あるものを見つけ出してくれると思っていたのよさ!!」

 そんな事を口走り、キラキラした目でパックマンに魅入っていた。

 それが何なのかわからなくとも、楽しいものであろうと直感で理解している様子である。

 なるほどね、ラミリスはコレを狙っていたのか。

 この場所に俺を連れてきて、面白そうなオモチャを掘り当てさせようとしていたのだ。

 まんまと思惑に乗せられてしまったが、これは仕方ないな。

 こんな巧妙な罠になら、嵌らぬ方が失礼というものなのだ。


《――ふう。だから不用心だと……》


 とかなんとか聞こえた気がしたが、気のせいであろう。

 まあ、真に価値あるモノというなら、零戦ゼロセンとかの方が高価だろう。だがしかし、今の俺達にとって必要なものとなると、娯楽用のオモチャの方が大事だと言えるのだ。

 これにかんしては個人差があるので、他人は他人の価値観があると思う。俺は自分の価値観を信じるので、その信念に従ってパックマンの前に立った。

「お前達に手本を見せてやろう」

 そう宣言するなり、小さなスライムを『分身体』で生み出して、筐体きょうたいから伸びるコンセントをぶっ刺した。

 小さなスライムが電源の役割を果たし、パックマンが起動する。

 喜んでいるのは子供達だって同じだ。

 俺の行動を、キラキラした瞳で見守っている。

 普段は生意気だけど、こういう時は子供らしくて可愛げがあるね。

 それにしても、めっちゃ懐かしい。

 ところで、どんなルールだったっけ?

 あまりにも昔過ぎて、ほとんど覚えていなかった。

 ヤバイ。

 もう『手本を見せる』とか宣言しちゃったぞ!?


《……では、ここは私が》


 うおっ!?

 命じてもいないのに、自動戦闘状態オートバトルモードへ移行してしまった。

 そして始まったのは、『大賢者』先生の独壇場である。

 クッソ上手い。

 というか、ノーミスで最善のルートを突き進んでいる感じかな?

「うわっ、先生すげーーーっ!!」

「やるじゃない。というか、上手すぎて逆に参考にならないわね……」

 凄い勢いで点数が増えているけど、これってもしかして、噂に聞いたパーフェクトゲームになるんじゃあ……?

 あれって都市伝説だと思っていたけど、本当に実現可能だったりして……。

 そうなったら逆に残念かも。だって、これは俺自身の実力ではないので、達成しても虚しいだけだからね。

 やりすぎだよ『大賢者』先生――と内面で嘆きつつも、表面上は不敵に笑って見せる。

「どうだ、お前達? これが俺の実力なのさ!」

言ってて悲しくなるが、仕方ない。

見栄を張るのも、先生としての役目なのだ。

「先生は確かに凄いけど、そろそろルールを教えて欲しいです」

「見ていて気付いたんですけど、画面に出ているエサを食べていく感じなんですよね?」

 リョウタとゲイルからせっつかれたので、俺は説明する事にした。

 どうせ実際に操作しているのは『大賢者』なので、俺自身は暇なのだ。

「ゲイルが言うように、このゲームは主人公のパックマンに、エサを食べさせるのが目的となる。そのエサによって得点が決まってるから、出現させたエサを食べた量で得点が変化する感じだな」

「へえ、そうなんですね」

「この点々とした謎のエサは十点で、クッキーだという通説もあったな。こっちのフルーツは点数が高いから、高得点を狙うなら絶対に逃せない。出現させるにはコツがいるし、出てから十秒くらいで消えちゃうから、焦ってミスしやすいんだよ」

 種類によって点数も違うのだが、慣れればボチボチ覚えるだろう。

 ちなみに、今の俺にミスはない。

 緊張で手が震えたりしないので、判断力勝負だけなのだ。

 まして『大賢者』が操るパックマンともなると、危なげなく完璧な行動でハイスコアを叩き出している。完璧主義者の『大賢者』らしく、ゲームであろうと手を抜かないスタイルだ。

 マジでパーフェクトになるかも。

 これを超える点数など、俺にも達成出来そうにないレベルであった。

「邪魔してくるヤツは何なのよさ?」

「モンスターだよ。パックマンの邪魔をしてくるんだが、色によって動きが違うから注意な」

 と、俺はラミリスや子供達に向けて説明する。

 そうそう、だんだんと思い出してきたよ。

 赤は〝アカベエ〟で、リーダーだ。ベニマル――というよりシオンみたいなヤツだな。粘着タイプで、常にパックマンの後ろを追いかけてくる面倒なヤツだ。

 青は〝アオスケ〟。ソウエイと違って、正直者で恥ずかしがり屋。気まぐれに行動するので厄介だ。

 オレンジは〝グズタ〟と言って、自由気ままな性格だ。名前の響きも似てるし、何も考えずに好き勝手に行動するのを見ると、ついついゴブタを連想してしまうね。

 ピンクは〝ピンキー〟で、例えるならミリムっぽい。頭脳タイプで、かわいい見た目とは裏腹に強くて速いし、先回りするように行動してくるんだよ。

 モンスターはこの四体だけだが、連携されると思った以上に厄介なんだよね。それを思い出して、ますます懐かしく感じてしまった。

「でもでも、アンタのパックマンはソイツ等も食べてるじゃん?」

「食べてるんじゃなくて、やっつけてるのさ。迷路に四つ配置されたパワーエサを食べると、モンスターが青色に変化する。その状態になったら、逆にやっつける事が出来るようになるってわけ」

 確か、連続してやっつけると高得点になるんだよな。

 お手本のような動きでそれを実践しているけど、初心者には何がなんだか理解不能だろう。

 こういうのは、自分でやってみないと理解出来ないし、面白くないのだ。

 だからそろそろ――

「完全に理解したワケ! だからリムル、アタシに代わりなさいよ!!」

「あっ!」


《――ッ!?》


 そろそろ交代しようと思っていたのに、待ちきれなくなったラミリスが、俺の手にキックしやがった。

 そして画面では、俺のパックマンがモンスターに捕まってしまっている。残機は残っているが、これにてパーフェクトゲームは露と消えた。

 まあ、俺としては実力ではないので、別に悔しくはない。


《――私の完璧な操作が……》


 ただ、悔しそうに嘆く者がいた事だけは、この胸に刻んでおこうと思ったのである。


      ◇◇◇


 そして俺は、順番を決めるクジから外された。

「アンタにさせたら終わらないから、順番が回ってこないじゃん」

「その通りよ! ラミちゃんも、たまには良い事言うじゃない!」

「そうだぜ。先生が上手いのはよくわかったから、後は俺達の戦いを見守っててくれよな!」

 と、ラミリス、アリス、ケンヤの順にまくし立てられた。沈黙しているがその表情を見るに、リョウタやゲイルも同じ気持ちなのだろう。

 クロエだけが唯一の癒しなのだが、苦笑しているので擁護は期待出来なかった。

 見守ると言えば聞こえはいいが、要は仲間外れである。だがしかし、今回ばかりは甘んじるしかなかろう。

 ぶっちゃけ、『大賢者』がやり過ぎたのだ。

 ここまでノーミスだと、見ている方が退屈してしまうのは当然だ。本当の俺の実力は大した事がないのだが、今となってはカミングアウトも不可能だった。

「わかったよ。お前達も、喧嘩しないように仲良く遊ぶんだぞ」

 と、俺は大人らしく我慢してその場を譲り、電力を供給しながら子供達が遊ぶのを見守ったのだった。


 その後――

 魔国連邦 テンペストの首都〝リムル〟にラミリスが引っ越して来て、地下迷宮ダンジョンを創る事になるのだが――その際、食べられるクッキーやフルーツで埋め尽くされた階層があったとかなかったとか。

 誰が設定したのかは謎に包まれているのだが、このパックマンというゲームが参考になったのは間違いないのだった。


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